2010年11月6日土曜日

リフォームに挑戦 その6/6

壁:ビニールクロス貼り。

既存の壁はビニールクロスをラミネートした巾600mmのプリントボードです。当初の考えでは新しいプリントボードに張り替えようと思っていました。と言いますのは私自身でビニールクロスを貼れるというイメージが持てなかったからです。それでも調べていくうちに段々と素人の私でも貼れてしまうのではないかという気持ちに変わってきました。

ビニールクロス貼りの概要
  1. 壁紙の価格は250円/mくらい(ホームセンターでも販売)。
  2. 糊はミックス糊(サンゲツ)を使い刷毛で塗布。
  3. 下地がクロスなので390ボンド(矢沢化学工業)を予め塗布する。
  4. 後は施工道具さえあれば出来る。
施工道具
プロの職人さんは糊付け機械を使って仕事をする他、以下の道具を使います。
  1. 地べら(紙端のカッティングの定規)
  2. 竹べら(カット端部の付着性を確実にする)
  3. ジョイントローラー(継ぎ手などの端部を押さえる)
  4. スムーサー(空気を抜く)
  5. 撫で刷毛(貼り始めに使うものでシワ、空気が溜まらないように壁紙を軽く伸ばす)
  6. カッター
  7. 定規(重ね継ぎ手部をカットするための定規として使用)
  8. テープ(重ね継ぎをする時に端部のマスキングとして使用)
上の道具のうち、私が実際にやってみて必需品であると思ったのは1番から6番まで。殆どですね。

施工上の注意として
  1. 貼り面にコンセントなどの段差があると破れやすいので壁紙を貼り面に当てた時点で、その箇所にカッターで切り目をつけておくこと。
  2. カットする時には最後に当てたカッターを保持したまま、地べらを次のカット面に移動する。
  3. カットは入り隅部においては隅部で行い、出隅部では隅部では行わない。
  4. 壁紙のサイズ巾は93cmくらいなので、予め貼りたい壁面の寸法を調べておき、継ぎ手位置を確認しておく。
  5. 継ぎ手部は何センチか余裕を持って重ね貼りをした上でその部分にカッターを入れて重なっている2枚を同時にカット。そしてカット面を捲り、下になっている壁紙を取り除く。後はジョイントローラーで継ぎ目を押さえる。
  6. 貼る過程で壁紙又は周囲に付着した糊を濡れ雑巾などできれいに拭き取る。
当初、壁紙貼りは自分では出来ないものと思っていた理由は、あの大きな面を持つ壁紙を空気溜まり、或いはシワを作る事なしに行うのは素人にはとても困難であろうと考えていたからです。しかしそれは取り越し苦労でした。実際にやってみると意外と簡単で、糊もすぐにはくっ付かずに貼り直しも自由です。

ただ出来栄えを職人さんのそれと較べられると指摘される箇所は多いとは思いますが、そこは手作りリフォームということで理解して戴きたいと思います。私の実家の出来栄えは私自身は充分に満足しており、良い経験になったと思っております。

ご自分ではとても出来ないと考えている方でも、壁紙の貼り替えだけならクロス屋さんに直接お願いすればそんなに高くはないと思います。私の試算では作業条件などにもよりますがリフォーム(剥がし+貼り)価格として1400円/㎡くらいと見当をつけておりましたが、実際に知り合いの職人さん(宮崎市)に聞いてみると1200円/㎡くらいで請けているようです。